レポート No0019-③一般質問「子育て世代の顕著な転出傾向を食いとめるために」

井出さとる

  • レポート No0019を発行しました。記事ごとに分割して掲載します。
  • ③は、一般質問「子育て世代の顕著な転出傾向を食いとめるために」です。
  • 「裾野市の子育て世代の減少の真因は何か」真剣に向き合わなければならない適切な時期は、遥か昔に過ぎています。
  • 子育て世代の減少は、裾野市の住みやすさなど、市民が実感する魅力と密接に関連していると思います。
  • 真に子育て世代が「裾野市に住みたい!」と憧れを持って頂くには何が必要か?裾野市の強み弱みを「本気で」「早急に」整理する必要があります。


人口ビジョン(人口政策のために立案した計画)とのかい離に危機感を持っているか?

井出さとるの質問

  • 裾野市の人口動態は、人口ビジョンで想定した2060年までに人口5万2,000人と目標より、40年も早い時点で目標を下回る状況で進展している。(2019年5月1日現在で5万1,663人)
  • むしろ研究機関の推計どおり(自治体が何も手を打たなければ、という想定値)の推移をしていると捉えられる。
  • 人口ビジョンとのかい離の状況、問題、課題は。

  • 社会減は大手企業の工場移転の影響が大きいと認識している。平成27年の人口ビジョン策定時には大手企業の工場移転は想定していなかった。
  • 市全体では、市全体で人口減少が進んでいる一方で、唯一、西地区の人口が191人増えていることから、市街化区域の宅地創出に関する施策の効果が表れている。

市の答弁


井出さとるの考え
  • 裾野市は平成27年10月に「人口ビジョン」を策定しています。
  • そこでは「子育て世帯を年間20世帯」「30歳前半の女性の出生率を10.8→15.2(75人の出生数増加)」を目指しています。
  • 「宅地創出に関する施策の効果が表れている。」のに、なぜ裾野市の子育て世代と子ども世代の人口減少が止まっていないのでしょうか。
  • 西地区の人口が191人増えている事で、「人口ビジョン」で掲げた課題が解決し、目標が達成できているのか。「木を見て森を見ず」とならない様に、数字の根拠に基づいて政策実行する事が強く求められます。

子育て世代の人口減少を自分事の問題として捉えているか?

井出さとるの質問

  • 裾野市は、子育て世代の人口減少を自分事の問題として捉え切れていない、他責の意識が強いことが最大の課題と感じる。
  • 市全体の人口は平成22年がピーク。一方、子育て世代の人口は、裾野市全体人口の減少から2年も早く減少に転じている。
  • 平成21年は、関東自動車の横須賀市内の工機工場が、須山の工業団地に移転した時期なので、決して子育て世代の人口減少の引き金になるような事象が発生した時期ではない。
  • 子育て世代の減少が、全体の減少より早く始まっている要因は。

子育て世代の減少が市全体より2、3年早いと見受けられるという部分なのですけれども、実際に当市の人口が減っている、ではどこが減っているのかというと子育て世代というところはもう以前から言われているところでありまして、もうこの時点からなぜ減っているかというと住む場所がなかなかないというところが大きな問題であったというところで、それに向けた施策の展開をしてきているというふうに考えております。

(※答弁をそのまま抜粋)

市の答弁


井出さとるの考え
  • 裾野市は「データ利活用の推進」として、政策をエビデンス(根拠)に基づいて立案し、実行する事を強化し始めました。
  • モノづくりの現場では至極当たり前の事がようやく始まろうとしています。
  • その様な中、「人口ビジョン」の策定からおよそ5年経過しようとしている状況において、計画からの乖離について大きな議論となっていない事に対し、井出は危惧を感じています。
  • 子育て世代の減少は、地域の活力も減衰させていきます。集落地域で10年間で▲20%の状態が継続している事は危険信号です。これまで集落地域に対し具体的な政策まで落とし込めていません。早急に対策を注力する必要があります。

 

2 COMMENTS

カワノ

住む場所がなかなか無いと分かっていながら対策が進まないのは残念。
子育て世代の流出は家族増加によって住み替えや新築の為の引っ越しかと思いますが裾野には勤務地が近いという以外に魅力が見つからない。
しかも家を建てようにも土地が少なくあったとしても高額、それでは安い御殿場や環境の良い長泉に出て行くのは当然なのでは。
都市の魅力で言えば個人的には隣の御殿場長泉に比べて圧倒的に公園がいけてないと感じます。
せっかく良い立地にあり川や森など子どもが楽しめる要素はたくさんあるのに宝の持ち腐れ、薄暗く木々は鬱蒼としていてジメっぽく魅力ゼロです。
五竜の滝など観光バスで全国から来られていますがこっちが申し訳無く感じるほど。
苔を落として木を間引いて光を入れて、車イスやベビーカーのスロープに新しく清潔なトイレを設置するなどしっかり整備すれば名実共に景勝地となりそうですが、裾野市の公園はどれもそんな風に中途半端で非常に残念です。
また雨の日に遊べる施設も欲しいものです。

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井出さとる

カワノ様
お返事が遅くなって申し訳ありません!!!
子育て世代が「ここで子どもを育てたい!!」と真剣に考えるのは、
「子どもの成長にとって、相応しい環境か」が重要視されると思っています。
実際に私もそう思うとおもいます。

「子どもにとって相応しい」は、色々な考えがあるかと思います。
裾野市は「他では実現できない体験を、子どもが選択できる環境」が作れる事が最大の課題かとおもっています。

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