レポート No0017-①「みんな、それぞれ正しい。だけど…」

井出さとる

レポート No0017を発行しました。Webでは記事ごとに分割して掲載します。全6回に分割してお届けします。

①は、12月定例会を終えて感じた「みんな、それぞれ正しい。だけど…」です。


平成30年12月定例会で、小中学校に「リース方式」でエアコンを設置する補正予算案を否決しました。予算案の否決は裾野市政初です…。

ちっとも胸を張れる事ではありませんし、モヤモヤが消えません…。

どんな経緯で予算案が否決になったかは、次ポスト以降をご覧ください。井出のモヤモヤの原因を少しお伝えします。

原因① 今までずっと、多くの議員が提言し続けてきたのに…

これまで小中学校のエアコン設置は、多くの議員が2011年から一般質問、代表質問、会派要望などで必要性を訴え続けてきました。

結果、扇風機が教室当たり2台づつ設置されました。

以降も多くの議員は、エアコン設置を要望し続けましたが、行政は「扇風機で環境は充足している」との考えを示し続けていました。

エアコン設置は、事実上「財政を理由に」で先送りをしてきた結果が、昨年夏までの裾野市の小中学校の状況だったのに…

原因② 命を守る環境整備は絶対必要!だけど…

昨年夏の災害級の猛暑といわれた7月末で、すでに教室温度は35℃を超えていました。

もちろん、命を守る環境整備は出来るだけ早く対応する必要性は井出も十分理解しているので、9月定例会の会派代表質問でも「スポットエアコンを入れるなどのトライをしたらどうか」という提案を行いました。

しかしその時の答えは「体調管理や熱中症防止対策を万全にする」として、スポットエアコンなどの対応はありませんでした。

だからといって、およそ2億4千万の市民負担の増を強いてまでして、リース方式で6月末までに導入する手法は適切ではありません。

行財政改革が必要な裾野市が取るべき政策は、交付金などの財政支援策を最大限活用して整備を出来るだけ速やかに行い、夏に間に合わない教室はスポットクーラで暫定対策をすれば良いのです。

リースを選ぶ前に、もっとやれる事はあったのに…


井出さとる

「一刻も早く整備」「災害級の暑さへの対応」に対する必要性は充分分かっていますし、到達点は共有できているとい思います。

だからといって、今回、なりふり構わず「高くてもリース方式」を選んだ過程に問題があると考えています。

「設置時期と整備費用のバランスが優れた方式は何か」を議会(議事機関)と行政(執行機関)で議論できなかったのでしょうか?

行政から見て、議会は「真の市民代表」となり得ていないのかもしれません。

行政と議会は両輪と言われていますが、裾野市においては、まだまだ機能不全かもしれません。

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