- 井出さとるの目指す重点政策を全4回に分けてお伝えさせて頂きます。
- 2回目は、重点政策②「公共施設の高度複合化とネットワーク整備」を目指す3つの理由です。
- 1つの公共施設を色々な用途で活用し、稼働率を徹底して上げる事が「ムダ」を排除するスタートなのですが、行政組織は「ムダ」に対して極めて鈍感です。
- これは、縦割り意識が根強く「一石二鳥」「一石三鳥」で考えるのが苦手だからと感じています。
- 裾野市の赤字体質(実質単年度収支の8年連続赤字!)を改善する為には、必ずやらなければならない事項の一つです。
理由①:公共施設の維持にお金が掛かりすぎるから
井出さとる
- 平成22年度から平成26年度までの5年間に公共施設の維持管理や新規整備にかかった費用は、年平均11億円です。
- 今後40年間の維持管理費を試算すると、現在の公共施設の総量を維持し、耐用年数に応じて大規模改修や建て替えを行った場合、今後40年間で 683.3 億円、年平均17億円となり、直近5年間にかかった費用の1.6倍になります。
- 年間17億円~!!
裾野市で働く勤労者
井出さとる
- 今後、年間予算の1割を公共施設の維持管理の為に使う可能性があるという事です!
- 昭和の高度経済成長期(裾野市が絶好調だった時期)に積極的に建設した公共施設の維持・管理が、今になって裾野市の財政に重荷になっています。
理由②:人口減少が想定より早く進んでいるから
井出さとる
- 裾野市は平成28年に人口減少に転じ、予測より早い速度で人口減少が進んでいます。
- 主には、子育て世代と子ども世代の流出が顕著になっています。
- 人口が減っているのに施設の数がそのままじゃ、市民の負担が増える事は誰でも想像がつくわ。
裾野市で働く勤労者
井出さとる
- その通りです。特に裾野市は子どもの減少が顕著で、昭和61年には7,161人でしたが、平成26年は4,485人で、▲ 63%(▲2,676人)となっています。
- 単純計算で、33年間で西小学校4校分の子どもが減少している事になります。
- 西小学校の4校分!!!
- それだけ子どもの数が減っていると、何か悪影響が出ていないの?
裾野市で働く勤労者
井出さとる
- 学校施設面積の過剰な状況は、以下のグラフをみても明らかだと考えます。
- 裾野市周辺の市町と比べると、子どもの人数に比べてダントツで多いわね!!!
裾野市で働く勤労者
井出さとる
- 学校施設面積が多い事による影響は、このグラフを見てもわかりますよ。
- 市民一人当たりの教育費合計は多いのですが、小中学校の子ども達に直接掛かる小中学校費は少ないです。
- それって、どういう事??
裾野市で働く勤労者
井出さとる
- 学校施設の維持管理や修繕など、(公共)施設に掛かる費用が多いという事です。
- 学校施設面積が飛びぬけて多いんですから、掛かる費用も「とび抜ける」のは当たり前ですよね。
- 人口減少に対し、公共施設の量を適切に対応できていない典型になります。
- 公共施設維持に莫大な費用が掛かっている事は、これだけを見ても明らかだと考えます。
理由③:今後、法人市民税が大きく歳入する事は望めないから
井出さとる
- 裾野市は「企業城下町」と言われています。
- 平成19年には法人市民税が歳入の3割を占め、41億円の税収がありました。
- しかし平成30年には11億円となっています。
- およそ10年で30億円の減収って…すごい勢いで減ってるのね…。
裾野市で働く勤労者
井出さとる
- 税制改正で、法人市民税の税率が低くなっているのが影響しています。
- これまで裾野市は、静岡県内で「一人勝ち」の状態でした。しかし現在は実質的に「一人負け」と言っても間違っていないと考えます。
- 法人市民税収入に頼った、これまでの「贅沢な施設運営」からの脱却が急務です。
井出さとるが「公共施設の高度複合化とネットワーク整備」を目指す理由
- 「一人勝ち」で財政が豊かな時に整備した公共施設の維持に、莫大な費用が掛かっています。
- 税収が大幅減収となり、今では公共施設の維持・管理が財政を圧迫しています。
- 人口減少が想定より急速に進展しているから、公共施設維持・管理費の削減の為に、公共施設の早急なスリム化が急務です。
- 公共施設を削減し、複合化した施設へのアクセス改善を図る方が市民の利便性向上に繋がると考えます。